マンネリズムのすすめ (平凡社新書 (010))

マンネリズムのすすめ (平凡社新書 (010))

固まりがちな思考をほぐしてくれる、あまのじゃくな意見盛り沢山のエッセイ。

おなじことのくり返しのなかに、微妙なちがいを発見して、そこに繊細な意味を求めようとする律儀なひとがいる。だが、どんなことにも、「意味」や「新しさ」がなければならないと思うのは、コンプレックスである。律儀な近代人の悪い癖である。
そういう強迫観念のせいで、マンネリズムが耐えがたく感じられるのだ。

なるほどなぁ。