■
『中国古典一日一言』(ISBN:4569563805)を読んでいたら、変な話に出くわしました。
唐の時代に張公芸という人物がいたが、この人の家は、「九世同居」つまり大家族が同じ家に仲睦まじく暮らしていることで知られていた。評判を聞いた時の皇帝がその家を訪れて「九世同居」の秘訣をたずねたところ、張公芸は黙って忍の字を百ばかり書いてさし出したという。大家族和合の秘訣は、「忍」以外のなにものでもないというのである。
そんなに嫌なら別居すれば?と思います。
しかも当時の皇帝って仲良し家族の秘訣を聞くためだけにお宅訪問するんですね。フットワーク軽いなぁ。
そもそも百字も書いてしまうほど耐え忍んでいる奴がいる家っていうのは、「仲睦まじい」と言えるのでしょうか。
謎が尽きない話です。
- 作者: 守屋洋
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1987/12/01
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (9件) を見る